写真:二葉こども園の仮設園者
皆さまにあっては、水海道教会学園の幼児施設が大きく動いているようにお感じになっているのではないでしょうか。教会や学園のお知らせで、次のような案内に触れることがあるかと思います。
・水海道教会学園の幼児施設は、2014年度から、認定こども園の認定を受け、幼稚園(満3歳児と3~5歳)と保育園(0~5歳児)を運営することになりました。
・2015年度からは、「新制度」が施行になり、
「二葉こども園」と名乗るようになりました。
・認定こども園の施設整備として、園舎の改築
事業を行っています。
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この大きな動きは、平成24年度(2012年)8月に成立した子ども子育て関連の3法に従っています。施行にあたっては、制度ごとにバラバラな体制を整備し、内閣府に子ども子育て本部を設置し、その推進にあたっています。そして、2015年(平成27年)度から、本格的な実施に向けて動き始めました。
「新制度」は、「子育て中のすべてのご家庭を支援する」ものであり、「認定こども園」の普及を図ろうとしています。
水海道教会学園(二葉こども園)は、この新制度に加わり、次の時代の幼児施設を形作ろうとしています。まだ始まったところであり、どういうふうに展開していくかは、これから明らかになっていきます。そういう中で、冒頭の「大きく動いている」という、当事者も含めて、最近の正直な印象を書いた次第です。
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こういう状況の中で、理事長・園長としては、建築・運営などの具体的な事項に対しては、事柄に応じて責任を果たしていく所存であります。
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ただ、この機会に、皆さまにお願いしたいことがあります。
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ご存知のように、二葉幼稚園は、1946年(昭和21年)4月、戦後まもない春に、誕生・設立しました。今から振り返ると、幼稚園の誕生は、「平和」と「子ども」のために、という祈りによるものであったと想います。
折しも、一昨日、2015年7月17日、安全保障関連法案が衆議院を通過しました。戦後70周年の節目の年に、国の平和憲法の解釈、安全保障の
行使が、大きく動くことになっていきます。
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子育て関連3法と安全保障関連法案は、取り扱っている内容が違います。しかし、同じ政府が、決定し推進していることであり、その進め方は非常に似ているように想います。
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お願いというのは、安全保障関連法案の施行とともに、子育て関連3法案の動きも、これから、見守っていただきたいと願っています。
よく「変えてよいものと変えてはならないものがある」ということを聞きます。
今の法律が、二葉こども園の歩みが、「平和」や「子ども」のために向いているのかを、見守っていただければと、願っています。
お願いするととともに、自らの姿勢を整え、「平和」と「子ども」に向いているかを確かめながら歩む時が来たと、実感する今日この頃です。